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DROP

風船って言うのは、最初から空気の容量が決まっている。
容量が足りなければ、それは当たり前だけど、パァン、と割れてしまうんだ。
そして、中の空気が全部出てくる。

それは、恋も同じことなんだ。
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「さっちゃあああああああああああああん」

今日もどたどたと玄関から音が聞こえる。
その音の招待は、砂月の家にいつのまにやら住みついていたハヤトである。

「うるっせーな!俺は仕事中なんだ、邪魔すんな!」
「あーっ、また新曲作ってるの、さっちゃん??誰の???」
「企業秘密だ、あほ。」

いつもの会話。いつもの風景。
いつの間にかそれが当たり前になっていて、それが変わることはないようにすら思われる。
けれど、確実に変わらないものなど存在しないのだ。

「ねえ、さっちゃん。」
「なんだ、邪魔すんなよ」
「ボク、さっちゃんのことすっっっっっっっごく好き!!!」
「しってる」

即答。けれど、この会話だって毎日繰り返されていることのひとつなのだ。
即答でもなにもおかしくない。
そう、おかしくなかった。ここまでは。

「ねえ、違うんだよ、さっちゃん。」

ハヤトが普段とは違う、妖艶な色香を漂わせる。
砂月もそれに気づき、訝しむように眉をひそめた。

「我慢できないくらいなんだ。
もう、話してるだけじゃ。くっついてるだけじゃ。好きっていうだけじゃ。たりないんだ。」
「な、」

砂月の言葉はハヤトの唇によって紡がれることは叶わず、二人は舌を絡ませる。
やがて、一筋の銀色の糸を掛けながら唇が離れていくと、ハヤトは少しばかり暗い目をして、そのまま逃げだそうとした。

けれどそんなのはもう遅い。遅かったのだ。
風船はいつかわれるものだ。がんばって膨らみきるまで、ぱんぱんになるまで我慢して、そして容量が足りなくて割れる。
もう、砂月の風船は割れていた。

そのまま二人の唇は、もう一度、重なった。

------風船が同時に割れたなら、それは終わりじゃない。始まりだ。-------
砂HAYAの日滑り込みセエエエエエエエエエエエエエエフ
急いで作ったのでアレな感じですいません意味わからんかもです
砂HAYA愛してる早く結婚しろばかぁ!